気温 3 湿度 76
ここ数ヶ月 図書館へ本を返しに行っては また借りるの繰り返し
一度に10冊まで借りられるので 欲張り過ぎると返却日ぎりぎりまで分厚い本と
格闘するはめになる
12月の半ばなどは 貸し出しの方から 「図書整理の為 20冊まで借りられますが 如何ですか?」
と薦められた
自慢じゃないけど読むのが遅い
12月は剪定やら誘引やら・・ 家事にも支障がでそうだ
「いえいえ結構です」 と お断りした
最近 読んだ本で 『香水 ある人殺しの物語』がある
パトリック・ジュースキントの小説。18世紀のフランスを舞台に、超人的な嗅覚を持って生まれた孤児ジャン・バチスト・グルヌイユの生涯を描いた作品で、シュピーゲル紙のベストセラーリストに316週連続で載り続け46カ国語に翻訳 全世界で1500万部を売り上げるベストセラーとなった。1987年度世界幻想文学大賞受賞。2006年に映画化された
十八世紀のパリ、次々と少女を殺してはその芳香をわがものとし、あらゆる人を陶然とさせる香水を創り出した匂いの魔術師の冒険譚
匂いをもとにして暗闇の中でも行動でき、ドアの向こうに何人の人がいるかや、金の隠し場所など匂いを通じて当て 一度嗅いだ匂いを完全に憶えているだけでなく、それらの匂いを組み合わせて想像の中で様々な匂いを作り出し楽しむことができた。
グルヌイユはセーヌ通りで、これまで嗅いだことのない、またこれまでに嗅いだあらゆる匂いの頂点に立つような香りを感じ取る。それはある赤毛の少女が発する香りで、グルヌイユはこの香りを存分に堪能するために最初の殺人を犯したあと、もって生まれた性ゆえか次々と殺人を犯してゆく
ただ純粋にパヒュームの為だけに・・
そんな~ 何マイルも離れた処から微かに流れてくる匂いがわかるなんて と
少々あきれながらも 読み進められたのは 軽快なテンポと絶妙な語りであり
訳された池内紀 氏 の力量だと思う
読み終えて この歳だからこそ自分の理想とするパヒュームに出会い
その香りを手に入れたいと願ったのですが 私にとって庭に咲く薔薇より魅了する香りは
他に無いのではないかしら・・・
な~んて 思ったのです "^_^"
春の庭より